一応最後まではいってないんですが、微裏要素有りです。
嫌な方はこのお話を飛ばしちゃっても話を見失うことは無いと思うのでダイジョブ…だと思います。
OKの方は、どうぞこのままおすすみ下さいませ。いつものごとくグダグダなのは勘弁。

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シャ―…

「凛。」

俺が服を脱いでシャワーを浴び始めた所に、洗面所の方から声を掛けられた。

「んー?なにー?」
「確かもうシャンプー切れてるだろ?」
「えー?…あ、本当だ。」
「昨日俺が最後に入った時にはもう無かったんだけど、新しいの置いとくの忘れてたから今持ってきた。」
「んー、ちょっとまって。今髪濡らしてるとこだから。」
「うん。」

ガラガラッ

「ん、ありがとう。」
「…。」
「ん?何?」
「い、いや。何でも無い。」
「そーか?まぁいいや…あ、ついでにそこにある髪留め一個取って。」
「これでいいか?」
「うん、サンキュ。」
「ん。」
「じゃあ後でまた呼ぶ。」
「うん。」

ガラガラッ

…いや、絶対今寛俺の事見てたって。ってゆうか上から下まで凝視してた…。
それはまずいって。葵居るもん。風呂場でとかってなんか嫌だし。
だからってさっき湯船入ったら呼ぶって言ったのに呼ばなかったら変だしなぁ。
とりあえず俺は、シャンプーと並べて置いてあった入浴剤を入れて、湯船のお湯を乳白色にしてみた。…悪あがき。
あー、もう余計な事考えるの無し!さっさと体を洗ってしまおう。


…かぽーん…ちゃぷっ…


「…。ひろしーもういいぞー。」
「んー。わかった。」
「ついでに何か飲み物持ってきてー。」
「うーん。」

…。
……。
………。

「ひろしー?」
「…。」
「ひーろしー。」
「…今行くー。ちょっとだけ待って。」

…。ねえねえ、もしかして、もしかする?
いや、最近とんとそういうことしてないけどさぉ。
いつも俺は寛が帰ってくる前にシャワー浴びちゃってるから寛が一人になる時間もあんま無いけどさぉ。
え、なに?…寛、溜まってる?

「…寛!今すぐ来て!」
「…どうした?」

あれ?案外すぐ来た?なんだ、勘違いか。

「いや、ごめん。なんでもない。…あ、喉乾いたから早く来てね。」
「ああ、ごめん、今取ってくる。」
「んー。」

一旦寛の足音が遠のいて、冷蔵庫の閉まるバタンッて音が聞こえたら、寛が戻ってくる気配がした。

ガラガラッ

「はい、これ。」
「おー、ありがとう。」
「ん。」

それから扉を開けたまま服を脱ぎ始める寛。
あっという間に全て脱ぎ終えて、風呂場に入って来た。
…なんか、別に寛の裸は見慣れないわけじゃないけど、やっぱこんな明るい所で見ることってあまりないから変な感じ。

…シャ―…

「ねぇ寛。」
「んー?」
「何してたの?さっき。」
「…何が。」
「なんかちょっと遅かったじゃん。」
「あー、…葵がちょっとぐずった。」
「ああ、なんだ。」
「…なんだと思ったんだ?」
「いや、ひとりでしてんのかなって。」
「っ…なんで!そんな訳ないだろ…凛が居るのに。」
「そうかなぁ?てか俺が居るからって一人でしないのかよ。」
「…しない。」
「でも寛さぁ、絶対溜まってるだろ。」
「…。」
「朝も葵の前で押し倒してきたし。どんな夢見てるんだって話だぞ。」
「そ、それはごめん。」
「うんー、もういいけどさぁ、危なかった、あれは。」
「…。」
「…ってお前、湿布貼ったまんまじゃねーかよ!」
「えっ、なんか変な感じすると思った。」
「…取ってやる。あっち向いて。」
「うん。」

今朝葵が貼った、症状のわりに大きめの湿布をはがすと、
案外それもおおげさじゃなかったんじゃないかって思えるほど痛々しい痣が出て来た。

「うわ、痛そう…。」

無意識のうちにそこに指を這わせる。
すると寛の背が一瞬のけぞって、口からは何とも驚いたような、痛そうな、声にならない音が漏れた。
きっと表情は痛みにゆがめられているだろうと思う。

「…っ!」
「あ、ごめん…痛かった?」
「…いや、大丈夫。」

無防備にさらけ出された骨ばった大きな背中。
いつかの爪痕が、うっすら残っている。
思いのほか傷の多い背中。それを付けたのは俺だけど。
そっとその背中に唇を寄せて強く吸ってみる。すぐに新しい痕ができた。

「…。」

寛は黙ってじっとしている。
次はその、寛の呼吸に合わせて浮き出たり沈んだりを繰り返している背骨を、上からゆっくりとなぞってみた。

「…んっ…。」

今度は寛の口から少し艶っぽい声が上がる。

「寛。」
「ん?」
「なんか言って。」
「無理。」
「なんで?」
「心を落ち着かせるのに必死だから。」
「っぷ、なにそれ。」
「凛が突然変な事して来るのが悪い。」
「あ、もしかして感じちゃった?」
「うん。」
「…あ、そこは素直に答えちゃうんだ。」
「うん。」
「あの、俺がしてあげた方がいい?」
「別に大丈夫だと思う。」
「遠慮しなくて良いぞ、最近全然出来てないし。」
「…うん。」
「じゃあこっち来て。」
「え…でもまだ身体洗ってない。」
「大丈夫だろ、どうせ洗濯くらいにしか使わないお湯だし。」
「…。」

寛が遠慮がちにのろのろと湯船に入って来た。
お湯がざばぁっと浴槽から零れ落ちてゆく。

「うわっ、狭っ!」
「…当たり前だろ。」

さすがに大の男二人が向かい合って入るにはうちの湯船は狭すぎた。
それでも無理やり押し込めば入れないこともない。
向かいで長い脚を折りたたんで窮屈そうにしている寛を見てなんだか可哀想な気もしたけれど、
こんなに大きな身体でこんな狭い所に押し込められている姿は無性にかわいらしくもあった。
俺は乳白色の視界の悪いお湯の中、手探りで寛のそこに触れる。
俺が触れるとそこは、思いのほかすぐに硬さを持ち始めた。

「…んっ、…。」
「…。」
「…っ、…はぁっ。」
「…気持ちぃ?」
「うん、…ぁ、はっ、はぁ。」

俺の手の動きに合わせて寛の口から艶めかしい声が漏れる。
その声は風呂場に反響して余計に色気を増して俺の耳に届いた。
それに加えてライトの下、明るさも十分な中で向かい合っている訳だから、
寛の表情が全て見えてしまって目のやり場に困る。
それでどうしようも無くなった俺は、寛の首筋に顔をうずめて視界を遮った。
それからその首筋に吸いついてみたら、寛がもっと良い声を上げた。
直接肌から伝わってくる音はくぐもっているけれど、はっきりとした感情ごと伝わってくる。

「んぁあっ…り、んっ…はっ。」
「ん?もっと?」

寛は小さく首を横に振ったけれど、俺の背中に腕をまわしてぎゅっと抱きついて来たから、
きっとそれは限界が近い合図なんだろうと思う。
だから俺は手の動きを速めて、寛が達することが出来るようにした。

「んはっ、あぁっ…ん、んんっ。」
「イケそう?」
「う、んっ、んぁっ、はっ、はぁあっあぁっ…っく、…はっ…はぁ、…はぁ。」
「うわっ、ヤバい、思ったよりいっぱい出た…ちょっとお湯の中に溢したかも。」
「…はぁっ、…はぁっ、…はーっ、……。」
「大丈夫?」
「うん。…それより凛、もう一回身体洗った方が良いんじゃないか?」
「ああ、うん。最後に軽くシャワー浴びる。」
「このお湯も、捨てたほうが良い。」
「そうか…もったいないことしたかな。」
「…でもこのお湯で洗濯してほしくない。」
「…それもそうだな。」
「うん。」
「うわ、なんかくらくらしてきた。」
「のぼせてる、凛はもう出たほうがいい。」
「うん。」

最後にシャワー浴びてもう出よう。そう思って俺はたちあがった。

ザバァ…

「…あ。」
「…。」

こっちもたちあがってました。
地味に一番恥ずかしいだろ、これ。電球の下でもろみえじゃねーか!
でももうなんでもいい。俺すっげーふらふらしてきてるし。
早くこっから出ないと本格的にヤバそうだし、さっさとシャワー浴びちゃお。

「凛。」
「わかってるよ、なにも言うな。」
「…俺が風呂でたら、してやる。」
「…ああ、うん。」

俺がシャワーを浴びて浴室を出ると、中からザバッと音がして、今度は寛がシャワーを使い始めたのが分かった。
俺は服を来た後、バスタオルでガシガシと頭を拭いて、それから櫛である程度髪をとかしてからドライヤーで乾かした。

…ブォ――――…

しばらく髪に熱風を当てていると大体乾いてきたのでドライヤ―を止めて、
手ぐしで髪を整えてからリビングに向かい、飲み物を取り出そうと冷蔵庫を開けた。

…カシャン…

あ、そう言えば風呂場に置きっぱなしだった。しょうがない、取りに行くか。
のろのろと今出て来たばかりの浴室へ向かう。

ガラガラッ

俺がいきなり扉を開けた所為で、驚いた寛の肩がおもいきりビクッと跳ねた。

「あ、ごめん。ペットボトル忘れたから取りに来た。」
「ああ…はい。」
「ん。ありがとう。」
「うん。」

俺にペットボトルを渡すために振り返った寛の髪とか…
濡れてて無造作に後ろに撫でつけられてる感じとか、なんか…。

「かっこいいし。」
「…え?」
「い、いや、何でもない!」
「…そうか。」
「うん。じ、じゃあリビング行ってるよ。」
「おお。」

ガラガラ ピシャン!

急いでリビングに引き返して、ソファに勢いよく沈み込む。

…うわぁ、もう最悪!絶対変に思われたじゃん、あれ…。
…でも考えてみたら寛だってさっきすげぇがん見してきてたし…。
風呂場でもあれだし…。まあ、お互い様か。
…てゆうか、さっきの思い出しちまったじゃねーかよ。
声とか表情とか色々…。

俺は頭とか身体とか、とにかく色んなものを冷やそうとペットボトルの中身を一気に流し込んだ。

「うえっ、温っ。」

…ピッ…ガラガラッ………

そうしている間に浴室の方から寛が風呂を出る音が聞こえて来た。
それからしばらくして、ドライヤーの音が聞こえたと思ったらそれもすぐに止んだ。
またしばらく時間を置いてからシャワーの音が聞こえきて、それも止んだら洗面所の方から寛が出て来た。

「おまたせ。」
「うん、寛もなんか飲む?」
「うん。」
「さんぴん茶?」
「うん。」
「えーと、はい。」
「ありがとう。」
「湯船、洗ってくれたの?」
「軽く流しただけだけど。」
「ん、わかった。」
「うん。」
「…。」
「…。」
「凛、もう大丈夫なのか?」
「え、ああうん、たぶん大丈夫…じゃない。」
「…こっち、おいで。」
「…うん。」

寛の座るソファの隣に乗り上げて、ひじ掛けを背もたれにする形で寛と向き合った。
寛が今まで座っていた端の方から移動してくると、軋んだソファがポィ―ンと間抜けな音をたてる。
寛の腕がそろそろとこちらへ伸びてきて、ズボン越しに俺の中心に触れた。

「…かたい。」
「うん、しょうがねーじゃん。さっきの寛、すげぇエロかったんだもん。」
「…そういうの、あんまり言うな。」
「なんで?」
「恥ずかしい。」
「ははっ、もう今更だろっ、んぁっ、…って、いきなりかよ。」
「うん。こうしたら、凛は何も言えなくなるだろ?」
「…っは、いや、言えるね。…んんっ、寛エロい!寛エローい!」
「…っ。」

寛は一瞬苦い顔をした後、仕返しとばかりにその手の動きを速めた。

「ん、んあぁっああっ!」

まずい、大きな声が出てしまう。これじゃあ葵が起きてしまうかもしれない。

「はっ、あっ!ちょっとっ、ちょっとまって、あっ、もういわない!んぁあんっ、もういわないからっ!」
「…。」
「はっ…、はぁっ…ん…んん…んっ。」

よかった。なんとか抑えてくれたみたいだ。
でもなんだか、これはこれで物足りない感じもしてきた。
まったく、やんなっちゃうよな。

「…はぁっ…ひろしぃ、後ろも。」
「え…。」
「んっ…はぁっ…俺、したい、…したくなっちゃった…ぁっ。」
「…でも、葵が。」
「大丈夫…っん、寝てるよっ…はぁっ。」
「…。」

それを聞いた寛は、俺の上に覆いかぶさって首筋に唇を寄せて来た。

「んっ…んぁっ…はっ、ひろしぃ…。」
「ん、一回抜いてから。」
「んっ、はぁっ、はあぁっ。」
「…。」
「ふっ、んんんっ、ふぁっ、ひろしっ、もうイキそう。」
「うん。」
「んっ、あぁっ、あ、はっ、はぁっあっ、あっ、あぁっ!…っ、はっ、はっ…。」

俺は荒い息をはいて達した後の余韻に浸りながら、寛のキスを受け止める。
と、そのとき。

「パパぁ〜っ…。」

そんな声とともに葵が寝室からこちらへ向かってくるのがわかった。
一瞬心臓が飛び出るかと思うほど驚いて、それから嫌な汗が全身に滲みだす。
寛はとっさに俺の上から退こうとしたけれど、俺の悲惨な状況を見て、逆に覆いかぶさって隠す事にしてくれたみたいだった。

「私、目さめちゃった…ひとりでくらいところ、いや…。」
「…。」
「パパっ?」
「う、うんうん、そうか、それはそうだよね、うん。あの、パパ達今行くからもう少しだけ向こうで待っててくれない?ホントすぐ行くから。」
「うん。でも…何してるの?」
「「うっ…。」」
「いや、いやいや、何もしてないよ、本当。(頼むっ今だけでいいから部屋に戻ってくれっ)」
「…あっ!ひろしくん!」

ビクッ! まずい…こんな至近距離に寄られちゃ。

「またパパの事いじめてるの?だめだよ!フェーヌアタックだよ!」
「…ふぇ、ふぇーぬ?」
「ヤ、ヤバい寛!危ない!」
「とうっ!」

ぱちんっ

「痛てぇっ!」

葵の放った一撃は、今朝のひと蹴りで出来た例の痣に直撃して、寛が転がり落ちそうな勢いで痛みに顔をしかめている。

「うわっ!大丈夫か、寛!」
「…くっ〜…。」
「あああ葵、パパはもう大丈夫だから!お願い、一回部屋に戻ってて!」
「…は〜い。」

結局前回同様寛の背中には切らないまま、もとのサイズのままの大きい湿布が貼られた。
俺はさっきから恥ずかしいことばっかり起こるよ、なんて一人で嘆いてたけど、これって痛い思いしてんの全部寛じゃん…。
それから俺の頭に大きく浮かんだはてなは、世の夫婦がいかにして子供に気付かれないように事を済ませているのかということだった。
最終的に俺達はいつものように川の字になって寝ることになるわけだけれど、
葵は両端の男達がそろって悶々としていることに全く気がつくことも無く、またすぐに眠りの世界に落ちて行くんだろう。
いつ頃になったら部屋とか別々にするべきなの…これ。


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