どうしてだかは分からないけれど、ここのところわんに回ってくるのは苦労話だとか、
我慢しなければならない事だとか、とにかくなんだか報われない事ばっかりだ。
永四郎とこういう関係になれた事は凜達にも感謝しなければいけないけれど、
なんだって最後に余計な事ばかりしてくれるんだ。

なんじよーがらー

永四郎は自分の体系や体重なんかのことを気にしているらしい。
だけどわんにとったら、そうゆうの全部ひっくるめてやーが愛しい。
それをちゃんと言葉に乗せて伝えたら、永四郎は色気むんむんの目でこっちを見てきた。
さすがにそれは、わんには耐えられない攻撃で。
凜からの電話も切られたことを知らせる機械的な音が流れているんだから。
これはもういいんじゃないのか?

「知念クン…。」
「…永四郎、いいのか?」
「うん。」

その返答を聞いて永四郎を自分のベッドに押し倒す。
なるほど確かに見た目以上にむちむちしている。
だけどわんはそんなこと気にしないし、むしろこういうのが好みだったりする。
それならば、裕次郎や凜にムッツリだなんて言われてもしょうがないかもしれない。
でも人間は自分と違うものを持ってる人に惹かれるってよく言うし、それはしょうがない事なんじゃないか。

「んっ…知念クン。」

なんというか…永四郎ってやっぱり想像通りこういう行為に積極的だ。
今だって自分からわんの首に両腕を回して深く口付けてきているし、
立てた両膝を開いてわんのスペースを作ってくれている。
それになんか…全体的に表情がいやらしい。なんだこれ。
このなんともいえない表情といい、吸い付くような肌といい。
一言で言って、最高。
そんなことを思いながら、キスの合間に後ろ手で永四郎の太ももをなでる。

「んんっ…ふぁ、はっ…。」
「永四郎…。」
「ふっ…、なにっ。」
「…っ、しちゅん…。」
「んっ…んんっ、知ってる。」
「くく、…なんだよ、それ。」
「いいでしょ、…っ知ってるんだもん。」
「はははっ、そうか…、永四郎は?」
「っん、ん?…好きだよっ。」

なんだかいちいち言う事が可愛らしくてわんの心をくすぐったくさせる。
だからそんな愛しい永四郎の全部を味わいたくて、
その体の色んなところに唇を這わせる。
噛み付いて、食べてしまいたい。
そんな衝動を抑えながら首筋に吸い付いて、赤いしるしをつけた。

「ぁ…、くすぐったいよ、知念クン。」
「あ。ここじゃあ服着ても見えちゃうかやぁ?わっさい。」
「っ…、え?痕つけたの?」
「うん。」
「ん、別にいいけど、…んぁっ、あ、知念クン。」
「…やー、ずっと知念君知念君て呼びにくくないのか?」
「…だって、ずっとそう呼んできたし…んっ、なんて呼べばいいのか分からないよっ、はぁっ。」
「名前じゃ、だめなのか?」
「…え?…ふぅ、んんっ…何?…っ名前?」
「うん。そう。」
「…ん、んぁ、ひっ…ろし?」
「…!」
「…クン。」
「…。」

最後の君は無くても良かったのだけれど、名前を呼んでくれた事と
想像以上にいい反応をする永四郎に興奮したのか何なのか。
自分でもよく分からないうちにもっと永四郎に近づきたくて
彼のひざの裏に回した腕ごと前に体重をかけた。
永四郎もわんの首に回した両腕をぐっと引き寄せてきたからそれは良かったと思う。
だから余計に、その後の永四郎の一言を理解するのが遅れた。

「んっ!痛いっ!」
「…え?」

まだ何もしてない。
最初に浮かんだのがその一言だったのは置いておくとして、一体何がいけなかったんだろう。
慌てて体を離すけれど、永四郎は横向きにごろんとなって、腰をさすっている。

「永四郎?」
「…すみません。今日はもう無理みたい。」
「え…。」
「あの、腰が痛い。」
「……。」

そーっと布団をめくって見てみると、尾てい骨の少し上あたりに痣が出来ていた。

「…あい、痛そう。大丈夫か?」
「…大丈夫…じゃない。」

きっと凜たちが言っていたあの時の痣だろう。
未だに腰に手を添えて唸っている永四郎の頭をそっとなでてやる。
永四郎は「もう…なんでこんな時に。」とか何とか言っているし、
痛みでもうそれどころじゃないかもしれないけれど。
お預けを食らったわんはどうすればいい…。どうしよう、これ。





「ぷはははははっ。」
「ごめん、それはわったーが悪いけど、くくっ、やっぱ笑える。」
「はあ、もう台無しですよ。まだ痛いんだから。」
「ごめんって。つーことはあれか、寛はずっとお預け食らってるのか。」
「…。」
「「ははははははははは!」」
「笑い事じゃないさぁ。」
「お!寛が言い返したぞ。相当きてるな。」
「くくくくくっ。」

あれから数日たって、またあの時のメンバーで集まった。
なんでも凜たちの主張は「わったーの活躍を認めて何か奢ってくれても良いあんに?」とのこと。
まあ、それはあながち間違ってもいないから、しょうがなく引き受けた。
なのになんだ。永四郎はあの後少し不機嫌になったけれど、
凜と裕次郎には一度許すと言ってしまった手前怒こるに怒れず今日まで我慢してたっていうのに、
わんがつけた痕を永四郎の首に見つけるなり「熱いねー、おふたりさん。」
だとかなんとかはやし立てるもんだから、さすがの永四郎もぷちっと来てあの時の苦情を言ったらこの反応。
まったくこっちの身にもなってくれって話しだろう。

「えー、わじるなって。ほら、これ食え。」
「…これわんの奢りなんだろ?」
「まあいいばぁ、なんでも。」
「よくない。」
「ぷはっ。」
「はあ、君たちってそういうとこ、ちっとも変わってないよね。」
「えー?そうかー?」
「永遠の15歳、凜ちゃんです☆」
「ゆっちです☆」
「「…もういいよ。」」

…結局わんは何が言いたかったかっていうと、
永四郎は皆昔とちっとも変わってないなんていうけれど、わんだってそれには同感だ。
いつだって、わんはなぜだか苦労させられてるんだ。この悪がきどもに。
だけどそれでも一緒に居たいと思えるのは、それよりもっと大切な事を教えてくれるやつらだから。
それに、若いときの苦労は買ってでもしろっていうだろ?


またもや訳の分からない話だなあってのはさておき、なんとなく恥ずかしかったのでおまけにしておきます。
わたくし、むっつりな割りにうぶだなあなんていわれるんですが。どっちだよ。
はい、実際はむっつりでございます。なのに…そういうお話は書けないんです><
勇気が出たら、ちゃんと挑戦してみたいと思います。
ところでがんまらーは悪戯者って意味でしたけど、なんじよーがらーは苦労ばかりで報われない人って意味らしいです。
なんじってのは難儀で、よーがらーって言うのがやせっぽちって意味らしいのでなんか知念君ぽい!と思いまして。
知念君、勝手に私のむっつり仲間にしてごめんよ。これからも、苦労をかける。
っちゅーわけで、最後まで読んでくださった方、ありがとうございました^^

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